ヒルクライムが上手になるコツってなんだろう…
こんにちは!
寒い冬も終わり、今年もヒルクライムの季節がやってきました!
今日はまだ4月というのに最高気温が30度を超える夏日でした。
こんな暑い日は山に涼みに行きたいな〜ということで、久しぶりに白石峠に行ってきました。
そしたら、なんとタイムが10分も短縮!\(^o^)/
いったい何があったのか?
レポートしたいと思います。
始まりは「CYCLE SPORTS 2018年6月号」
私は「CYCLE SPORTS」という雑誌を毎月読んでいます。
とはいっても、決して熱心な読者というわけではなく、単に子供の塾のお迎えに行ったときに空き時間ができるので、近くの図書館で最新号を読んでいます
もともと、自転車に乗っているのは健康のためなので、ガチなトレーニングとか機材とかの話にはあまり興味がありません。
そんななか、今月号(2018年6月号)の特集が、「今年こそクライマーになる!」。
かつてヒルクライムに辛酸を嘗めた私、クライマーという言葉にビビっと反応しました。
※ヒルクライムに辛酸を嘗めたときの記事↓
もしかしたら、もう少しラクにヒルクライムをこなすコツが書いてあるのではないかと、いつになく真剣に記事を読みました。
「ハンドルの引き方を覚える」に衝撃を受ける
読み進めていくと、やはりというかなんというか、体幹の話、そして体幹を鍛えるトレーニングの話になってきました。
あーあ、筋トレか。。。
今まで一度も続いたことないんだよな。
これまたガチ系の、自分には関係ない話かな、と思いつつも、記事の出だしに書かれていた「あなたは水漏れだらけの木桶」という面白い表現に興味を持ったので、そのまま記事を読み進めていきました。
すると、こんなことが書いてあったのです。
3つ目は、ハンドルの引き方を覚えることです。先ほど、ヒルクライムは上半身も使っての全身運動だと言いましたが、そのための具体的な方法です。(中略)このとき中指・薬指・小指の3本でハンドルを握るとそれらの筋肉に力を入れやすくなり、自然と脚がペダルを踏み抜くように動くんです。キネティックチェーン(運動連鎖)と呼ばれるもので、(後略)
(「CYCLE SPORTS」2018年6月号p.49より。太字は私が勝手につけました。)
ハンドルの引き方を覚える。
ハンドルの引き方を
ハンドルの引き
:
:
え、ハンドルって引くものなんですか!?
知らなかった・・・
私、ヒルクライム中は、上半身の力をなるべく抜くのが正しいと思っていました。
その延長で、腕にもまったく力をいれないのが良いと思っていました。
実際、これまで3回白石峠を登ったときも、手のひらをハンドルに軽く乗せるくらいで坂を登っていました。
薬指、小指なんて、絶対に力が入らないような位置(ハンドルの横側)に置いていました。
(なにしろ、NHKのTV番組「チャリダー」で「上半身の力を抜きましょう」って何度も強調して言ってたから・・・笑)
そんな誤解のあるなか、明快にハンドルを引くと書かれていたので、びっくりしました。
え、ハンドルって引くんだー、と。
これはぜひ実戦で試してみたい! と思いました。
実際に試してみた結果、いきなりタイムが10分短縮
ということで、早速今日のライドで試してきました。
誤解のないように言っておきますと、これが人生4回目の白石峠の挑戦=ほぼ人生4回目のヒルクライムで、持ちタイムは驚愕の58分!です。
多少腕に自信がある人なら、30分台で登れると言われている白石峠です。
STRAVAによると最速の人は20分ちょいで登っています。
つまり、私は、ヒルクライムが苦手な超初心者です。
歩いている人と変わらないスピードでしか登れません。
そんな私ですが、ヒルクライムという行為自体はとても好きで、時間が許せば毎週でも山に登りに行きたいと思っているくらいです。(理由は、山の景色が好きだからです。)
そんな私が、特にトレーニングもせず、「ハンドルを引く」という言葉だけを頼りにハンドルを引いてきました。
具体的には、ハンドルをブラケットポジションで中指、薬指、小指でしっかり持ちます。親指と人差し指は添えるだけとして、
- 右足で踏むときに、右手で軽くハンドルを引く
- 左足で踏むときに、左手で軽くハンドルを引く
この2つの動きをひたすら反復しました。
右、左、右、左
と、手を引きながら脚を踏むだけです。
めちゃくちゃ簡単です。
その結果、なんといきなりタイムが10分短縮されて、48分でゴールできたのです!
ゴールしてタイムを見たときは、
えーっ!
という感じでした。
もちろん、その後、じわじわと喜びが湧き上がってきたのは言うまでもありません。
ハンドルを引くことでペダルを踏む「反作用」をなくす
やってみてわかったのは、ハンドルを引くことで、ペダルを踏んだときの反作用、すなわち、体が浮かび上がりそうになるのを防ぐことができる、ということでした。
このことは、「CYCLE SPORTS」にもしっかりと書かれていました。
ペダルを踏むと、反作用で体が浮かぶ。
この反作用こそ、木桶から漏れる水です。
力が逃げてしまうわけです。
それを防ぐために、体幹の力と、ハンドルを引く動作が必要だということです。
言われてみれば当たり前のことですが、そんなこともわかっていなかったこれまでの自分は、ただひたすら上半身の力を抜くことに注力し、力がダダ漏れになりながら、必死で坂を登っていたというわけでした。
基礎知識の大切さ
今回、あらためて、基礎知識の大切さを学ぶことができました。
また、正しい知識を持ち、それを実践すれば、結果もついてくることがわかりました。
これからは、長くロードバイクを楽しむうえで、自己流の間違った知識に頼るのではなく、ちゃんとした人に基礎知識を教わり、それをしっかりと身につけたいと思いました。
今度、ちゃんとした先生(レッスンプロみたいな人?)を探してみたいと思います。
どんなことをやるときも、基礎知識って大事ですね。