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こういうのを読みたかったです。
こんにちは!
今日はクラシック音楽、なかでもピアノ曲がお好きな方にオススメしたい本をご紹介します。
ピアノが弾けなくても楽しめる!
みなさんはどんなジャンルの音楽が好きですか?
ポップス、ロック、ジャズ、クラシック等々、さまざまなジャンルがありますね。
私が大好きなのはクラシック音楽です。
聴いている音楽の9割以上はクラシック音楽です。
なかでも、ピアノ曲は、わけあって昔から良く耳にしてきました。
というのも、自分が小さい頃、母親がピアノの先生をしていたんですね。
実家のレッスンルームには、立派なグランドピアノが置いてありましたし、姉もピアノを習っていました(親の方針で、別の先生に習わせていたようです)。
そんなわけで、家の中はピアノの音で満ちていました。
残念ながら、私は性格的にピアノには向かないと親に判断されたらしく、ピアノは習わせてもらえませんでした汗
確かに、習い事は全部サボって外で遊び回っているような子供でしたからね…
少年時代にはあまりクラシック音楽に興味を持っていませんでした。
しかし、友達の中にクラシック音楽が好きな人がいて、その人の影響で、クラシック音楽が大好きになりました。
今では、特にピアノ曲に限らず、交響曲から室内楽曲、オペラまで幅広く愛聴しています。
そんな私ですが、子供の頃の影響か、ソロで演奏する器楽曲については、圧倒的にピアノ曲が好きです。
自分ではピアノを弾けないけれど、ピアノ曲についてもっと知りたい、学びたいという気持ちは強く持っています。
(いつかピアノを習いたい…)
ピアニストがわかりやすく曲を解説
で、この2冊の本についてです。
以前からその存在は知っていたものの、読んだことはありませんでした。
このたび、一度読んでみようかなと思って購入してみたところ、すごく良かったのでご紹介させていただきます。
解説されている曲
本の内容は、クラシックのピアノの名曲を何曲か取り上げて、現役ピアニストが詳しく解説するという内容になっています。
選曲は、1冊目「ピアノの名曲」では以下のようになっています。
- バッハ
- 平均律クラヴィーア曲集
- ゴルトベルク変奏曲
- モーツァルト
- ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」
- ベートーヴェン
- ピアノ・ソナタ第14番「月光」
- ピアノ・ソナタ第32番
- シューベルト
- 「四つの即興曲」作品90より第3番
- ピアノ・ソナタ第21番
- シューマン
- 「子供の情景」より「トロイメライ」
- クライスレリアーナ
- ショパン
- 「練習曲集」作品10より第3曲「別れの曲」
- ピアノ・ソナタ第2番
- リスト
- ラ・カンパネラ
- ピアノ・ソナタ ロ短調
- ムソルグスキー
- 展覧会の絵
- ドビュッシー
- 「ベルガマスク組曲」より第3曲「月の光」
- ラヴェル
- 夜のガスパール
この選曲、すごくないですか?
いわゆる通俗名曲を解説した本というのは世の中にたくさん出ていますが、この本の選曲はそれらと比べるとかなり渋いです。
この本は、本当に、ピアニスト視点で語りたい曲、好きな曲を選ばれたのだろうな、と思います。
私にとっては、本当に大好きなバッハ「ゴルトベルク変奏曲」や、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第32番」、シューベルト「四つの即興曲 Op.90-3」「ピアノ・ソナタ第21番」、リスト「ピアノ・ソナタ ロ短調」といった曲たちが詳しく解説されていたので、とても楽しく読むことができました。
解説の方法
解説の方法は、楽譜を見せながら、この箇所はこういう意味や特徴がある、ここはこう考えて弾いている、と解説する、かなり詳細なスタイルです。
実際、一部をお見せしますと、以下のような感じです。
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特にいいなと思ったのは、次のような点です。
- 現役ピアニストならではの意見が聞ける。著者のメジューエワさんがそれぞれの曲について何を感じ、何を考えて弾いているのか、非常に生々しくわかります。評論家による評論ではなく、演奏家が自身で語る言葉って、やっぱり力を感じます。
- 録音と突き合わせて聞ける。著者のメジューエワさんは人気ピアニストで、録音もたくさんあります。CDはもちろん、Apple MusicやAmazon Musicでも聴くことができます。実際に録音された演奏と、この本を突き合わせて聴くことで、「ああここはこう表現したいんだな」という演奏意図が深くわかるようになります。
- 楽譜と解説が対応している。楽譜が読めなくても、よく聴いて知っている曲なら、どこの部分を指しているかは推測できます。「あー、ここはそうだよね」「へー、ここはそうなんだ」と、共感したり納得したりしながら、楽しく読めます。
- 曲ごと・パートごとに演奏の難易度がわかる。私のような聴き専門のファンには特にわかりづらい、どの曲の、どのパートが演奏が難しいのかという点について記述が結構あります。現役ピアニストが「ここは弾くのがとてもむずかしい」と言ってくれると、聴いていて難しいパートが近づいてくると「頑張れ!」と応援したい気持ちになりますね。
まとめ
ということで、読んでいてとても楽しめた2冊でした。
クラシック音楽、特にピアノ曲が好きな方にはおすすめしたい2冊です。
もちろん、人によって曲の解釈や感じ方には差があると思いますので、共感できないところもあると思います。
そこも含めて、現役ピアニストが体系的に名曲を解説した本として、とても価値が高い2冊だと思いました。
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もっと出してくれないかな。
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