【DaVinci Resolve】④テロップを入れる・デコる方法

DaVinci Resolveの使い方 | レッスン④ DaVinci Resolve

こんにちは!

本記事では、初心者の方向けに、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」の使い方を解説します。

今回は、動画にテロップを入れる・デコる方法をご紹介します。テロップの位置や色を変えたり、文字に枠をつける、影をつける、背景色をつける、グラデーションをつける方法をご紹介します。

今や、テロップはYouTubeなどに投稿する動画に欠かせない要素となっています。読みやすくて見栄えのする、魅力的なテロップをつけたいものです。

それではいってみましょう!

DaVinci Resolveはプロレベルの機能を無料で使えるおすすめの動画編集ソフトです。

テロップの入れ物をタイムラインに追加する

まず、「エディット」ページを開きます。

画面左上の「Effects」(エフェクト)がオンになっていることを確認します。もしオフになっていたら、オンにします。

画面左のエフェクトの一覧から、「タイトル」>「テキスト+」を探し出し、タイムライン上でテロップを追加したい位置にドラッグ・アンド・ドロップします。

「テキスト+」は、カラフルなテロップを入れたいときに重宝するツールです。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

これでテロップの入れ物がタイムラインに追加されました。

テロップの位置を下に移動する

テロップは動画の下の方に表示されてほしいですよね。そこで、テロップの位置を下に移動します。

画面右上の「インスペクタ」がオンになっていることを確認します。もしオフになっていたら、オンにします。

「インスペクタ」とは、「虫眼鏡」のような意味で、要素の詳細を確認したり、設定したりするときに使います。

インスペクタで「Y」を0.1あたりに設定します。数字をドラッグしても良いですし、直接キーボードで入力しても構いません。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

これでテロップが下の方に移動しました。

DaVinci Resolveでは、このように要素の設定を「インスペクタ」で行います。非常によく使いますので、覚えておきましょう。

テロップのフォントを設定する

続いて、フォントを設定します。

インスペクタで「Font」(フォント)を好きな日本語フォントに設定し、フォントの太さ(ウェイト)を表す「W」の数字を選びます。数字が大きいほど太いフォントになります。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

フォントが変更できました。インスペクタに慣れてきましたか?

テロップの内容を入力する

いよいよテロップの内容を入力します。

「Text」(テキスト)欄にテロップの内容を入力します。ここでは、2行入力してみました。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

あれ、画面からはみ出してしまいましたね。こういう問題も、インスペクタで解決します。

複数行の表示に対応する

画面からはみ出してしまった原因は、テロップの位置の決め方の設定にあります。

デフォルトでは、テロップの中央の位置が画面上の特定の位置にくるように調整されます。先ほど「Y=0.1」に設定しましたね。

これだとテロップが複数行になって、全体の高さが高くなったときに、下のほうの行が画面から見切れてしまいます。

そこで、テロップの一番下の位置を固定するように設定を変更し、画面の下から上に積み上がっていくようにしましょう。

インスペクタで「V Anchor」(Vアンカー:垂直方向の固定位置)を下に揃えるマークにセットします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

テロップがいい位置に収まりました。

このように「V Anchor」の設定を変えることで、テキストの行を追加するたびに、上に伸びていくようにすることができます。

文字に枠をつける

さて、これでテロップを入れることができました。

ここからはテロップをデコって(装飾して)いきたいと思います。

DaVinci Resolveでは、テロップの装飾もインスペクタで行います。

「テキスト+」エフェクトでは、装飾要素を最大で8個まで重ねがけできます。なお、1番目の装飾要素は文字そのものを表すことが一般的ですので、実際には7個まで装飾要素を重ねがけできることになります。

インスペクタの「Shading」(シェーディング:さまざまな装飾)タブをクリックし、「Select Elements」(セレクト・エレメント:装飾要素の選択)で「2」を選択します。

そして、その右隣の「Enabled」(イネーブルド:有効化)にチェックを入れて、「テキスト+」の2番目の装飾要素を有効にします。

「テキスト+」では、2番目の装飾要素は、デフォルトで赤い文字枠になっています。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

色を青に変更してみましょう。

「Color」(カラー)を青色に設定します。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

続いて、文字枠の太さを太くしてみましょう。

「Thickness」(シックネス:太さ)を0.1あたりに設定します。数字をドラッグしても、キーボードで入力しても構いません。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

おお、だいぶ目立つテロップになってきましたね。

テロップに影をつける

どんどんテロップをデコっていきましょう。

次はテロップに影(シャドウ)をつけます。

「Select Elements」で「3」を選択します。「テキスト+」では3番目の装飾要素はデフォルトで影になっています。

「Enabled」にチェックを入れて有効にします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

影が入ったことで文字が背景から浮き立ち、読みやすくなりました。いい感じです。

テロップに背景色を設定する

さらに、テロップの周りに背景色を設定してみます。

「Select Elements」で「4」を選択します。「テキスト+」では、4番目の装飾要素はテロップの文字の背景色にデフォルトで設定されています。

「Enabled」にチェックを入れます。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

青の背景は少しきつい印象ですので、色を変えましょう。

「Color」に黒色をセットし、「Alpha」(アルファ:透明度)に0.5あたりの値をセットします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

少し透明な背景色がセットされて、ますますいい感じになってきましたね。

ただ、テロップの背景部分のサイズがやや小さいので、大きくします。

「Extend Horizontal」(エクステンド・ホリゾンタル:水平方向の引き伸ばし)と「Extend Vertical」(エクステンド・バーチカル:垂直方向の引き伸ばし)をそれぞれ1.0あたりにセットしましょう。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

いい具合です。さらに定番のグラデーションを入れてみましょう。

テロップにグラデーションを設定する

YouTubeなどに投稿されている動画を見ると、目立つテロップには何かしらのグラデーションが設定されていることが多いですね。

きれいなグラデーションが設定されたテロップは気持ちを浮き立たせてくれます。

もちろん、DaVinci Resolveでもグラデーションを設定することができます。

しかも自由度がかなり高いです。

まず、「Select Elements」で「1 *」を選択して1番目の装飾要素に戻りましょう。

そして、「Type」(タイプ)で「Gradient」(グラディエント:グラデーションの意味)を選択します。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

デフォルトの白黒のグラデーションが設定されました。

今回は、「青→白→青」のグラデーションを作ってみます。

「青→白→青」のグラデーションを設定する場合、色を設定する箇所が3箇所必要になりますので、カラーバーの中央をクリックして、編集点(▲マーク)を2つから3つに増やします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット

編集点を増やせたら、真ん中の編集点に白色を、両端(左端と右端)の2つの編集点に青色をセットします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット
DaVinci Resolveのスクリーンショット

うまくできましたか?

カラーバーを使ってグラデーションを設定する操作は、慣れるまでは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れればすぐにできるようになりますので安心してください。

さあ、完成まであと残りわずかです!

テロップの文字間や行間を広げる

これまでいろいろとテロップをデコってきた結果、文字と文字の間や、行と行の間がつまりすぎているように感じられます。

そこで、テロップの文字間や行間を広げます。

「Tracking」(トラッキング:文字間)を1.05あたりに、「Line Spacing」(ライン・スペーシング:行間)を1.2あたりにセットします。

DaVinci Resolveのスクリーンショット
DaVinci Resolveのスクリーンショット

おつかれさまでした。これで完成です!

テロップを何箇所も入れる

一度作ったテロップは、タイムライン上でコピー・アンド・ペーストすることで、動画のさまざまな箇所で流用できます。

最初のひと手間はかかりますが、毎回イチから作り直す必要はありませんのでご安心ください。

まとめ

いかがでしたか?

テロップを入れる方法や、装飾する方法がおわかりいただけたでしょうか。

最後に、本記事の手順で作成した動画の出力見本を以下に埋め込んでおきます。今回は、操作方法がわかりやすいようにあえてゴテゴテのテロップを入れてみましたが、もちろんみなさんの動画では、その動画に合ったテロップを入れて、品質を高めてみてください。

別の記事でこの動画を編集してより良い動画にしていきます。

それではまた!

かなり自由度が高いんですね!

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