B&W 606ってどうなんだろう・・・
こんにちは!
コロナの影響で家にいることが多くなり、家で音楽を聴く機会が増えました。
そんなこともあって、昨年9月にちょっといいスピーカーを買おうと思い立ち、B&W 606をお迎えしました。
アンプはマランツの高性能小型アンプ「M-CR612」です。
アンプのパンフレットにB&Wのスピーカーがセットで紹介されているので、相性は良いだろうと思いました。
(【2024年8月追記】その後、606はアニバーサリーエディション、S2、S3とモデルチェンジを続けています。S3ではついにツイーターがチタン素材になりました!)
B&W606を1年間聴いた感想
さて、1年間B&W 606を聴いてみた感想です。
良かった点
まず、良かった点は、
という点に尽きます。
他のスピーカーだと、もこもこしてよく聞こえなかった部分が、くっきりはっきり聴こえるようになりました。
イヤホンやヘッドホンよりも解像度が高いと感じます。
テレビでいえば、ハイビジョン、4Kな感じですね。カメラで言えばフルサイズ。
一度味わうと病みつきになる麻薬のような魅力があります。
仕組み的には、中音〜低音を担うB&Wの新技術「コンティニュアム・コーン」が原因だと思います。
このノイズ感や歪感のなさは凄いと思いました。
アルミニウム・ツイーターは、金属っぽさがありますので、好き嫌いが分かれるところだと思います。
ソフトコーンに慣れている人は、キンキンして苦手かもしれません。
ちなみに、私が購入したときは、2本1組でお値段が10万円を切っていました。スピーカーとしての圧倒的な基本性能の高さを考えると、非常にお買い得だったと思います。
イマイチだった点
一方、イマイチだった点は、
というところになるかと思います。
高音が強く再生されるため、電子楽器や金管楽器はヌケがよく爽やかに感じる一方、人の声や、弦楽器、ピアノなどは、コンサートホールで聴く音とはだいぶ異なる上ずった音、芯のない音に聞こえます。
また、低音はそこそこ出ていますが、中低音が弱いため、音楽に迫力が感じられません。
弦楽器で言えば、コントラバスはよく聞こえるけど、チェロは音量が小さく、ヴァイオリンが甲高く鳴いているという感じです。
さらに、音の解像度が高いため、細密画のような印象で、躍動感がなく、音楽的感動が感じられません。音楽に没入しづらいと感じます。
音色については、テレビで言えば青みが強く人の肌色が薄いタイプ。カメラでいえばクールなソニーのような絵作りだと感じます。
まとめ
総じて、
- 解像度の高いクリアな音を聞きたい人にとっては最高のスピーカー
- 楽器本来の音色や音楽の感動を大事にする人にとってはお勧めできないスピーカー
だと思います。
購入前にショップで試聴したり、 YouTubeなどで実際に音を聴いて特徴を掴むことが必須だと思います。
なお、このスピーカーはエージング(経年劣化)によって音が変わります。
購入直後は本当にペラペラな音しかしませんでしたが、そこでがっかりせずに聴き込んでいったことによって、違う世界が広がってきたと感じます。
※この記事を書いた後もどんどん音が変わってきています↓
また、ワイヤリングによっても音が変わります。さすがに基本性能が高いスピーカーで、そのあたりの工夫のしがいがあるのも楽しいところです。ワイヤリングについてはまた別の記事でご紹介しています。
1年後、2年後にどんな音がしているのか、楽しみなスピーカーです。
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