クラシック音楽ファンにとって朗報です!
2023年3月28日、Appleから「Apple Music Classical」が全世界にリリースされます(日本を含む一部の国は対象外)。
Apple Music Classicalとは
Apple Music Classicalは、Apple Musicのサブスクリプションを購読していれば追加料金なしに利用できる、クラシック音楽を聴くためのアプリです(Apple Music Voiceプランを除く)。
Appleは2021年8月にクラシック音楽専門のストリーミング・サービス「Primephonic」を買収しており、今回リリースされるApple Music Classicalはその買収によって得た知見やデータに基づいて開発されたものと思われます。
Appleに買収されたPrimephonicは、クラシック音楽専門のストリーミング・サービスとして、クラシック音楽の録音に関するきめ細かな情報データベースを保持し、メタデータという形でユーザーに提供していたほか、クラシック音楽に精通した専門家によるプレイリストの提供などで好評を博していたサービスです。
Apple Music Classicalへの期待
従来の音楽系アプリは、クラシック音楽を「曲単位」で検索したり、再生することがとても苦手でした。
クラシック音楽は、1つのアルバムに複数の「曲」が収録されており、それぞれの曲が複数のトラックから構成されていることがほとんどです。
例えば、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」は3楽章からなり、3つのトラックで構成されます。同様に交響曲第5番「運命」は4楽章からなり、4つのトラックで構成されます。
同じように、さまざまな作曲家のさまざまな曲が、複数のトラックで構成されています。
しかし、AmazonのAlexaに「ベートーヴェンの曲をかけて」とお願いすると、ピアノソナタ「月光」の第1楽章が演奏された後に、交響曲第5番「運命」の第1楽章が再生されるといった珍事が発生します。
通常、クラシックファンはこのような聴き方はしません。まずピアノソナタ「月光」の3楽章をすべて聴き終えた後、次の曲に移るような聴き方をします。
Apple Music Classicalはこの問題を解決してくれるのではないかと期待されます。
Apple Music Classicalでできること
Apple Music Classicalのアプリ紹介文を読むと、次のようなことができると書かれています。
Search by composer, work, conductor, or even catalog number, and find specific recordings instantly.
https://apps.apple.com/us/app/apple-music-classical/id1598433714
「クラシック音楽を作曲家、曲、指揮者、作品番号で検索し、特定の録音をすぐに見つけることができる」とのことです。
従来の音楽系アプリが苦手だった曲単位での検索と再生が簡単にできるようになりそうです。
実際、AppStoreに掲載されているスクリーンショットを見てみると、曲単位での検索や、再生が容易にできそうなイメージになっています。
その他にも、作曲家や曲の解説がアプリ内で読めるといった追加機能もあるようです。
あまりよく知らない曲を聴くときに解説がついているのは便利ですね。
日本でのリリース時期は未定
おそらく日本語化に時間がかかっているのだと思いますが、Apple Music Classicalの日本でのリリース時期は未定です。
クラシックファンにとっては非常に便利になりそうなアプリですので、一日も早いリリースを期待したいと思います。
クラシックファンの望みをかなえてくれそうなアプリです!