驚きました！
いま話題の「ChatGPT」で英語学習ができるかな？と思って試してみた結果、かなり驚いたので、感じたことを書こうと思います。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAI社が開発した人工知能（AI）です。
人工知能にもいろいろな種類がありますが、ChatGPTはその名のとおり「チャット（会話）」に重きが置かれています。
インターネット上の膨大な情報を情報源として作られており、人間からの質問に対してその場で自然な言葉で返事を返してくれます。
SiriやAlexaのテキストバージョン、といえばいいでしょうか。
ChatGPTの使い方
ChatGPTは、下記サイトからサインアップすることで無料で試すことができます。
私の場合、Googleアカウントでサインアップしたところ、電話番号での認証が求められました。
ChatGPTでできること
ChatGPTは文章で質問すると文章で返事をしてくれます。
ただそれだけなのですが、背後にインターネットをベースとした膨大な知識があるため、どんな質問にもまるで専門家のような回答を返してくれます。
例えば、Excelの関数の書き方なども教えてくれます。
一部のオフィスワーカーの間で、ChatGPTにいろいろなことを教えてもらえば簡単に業務効率化ができそうと話題になっていました。
イメージとしては、何でも知っている隣人が一人増えたような感覚です。
似たようなものに、GoogleやBingのような検索エンジンがあります。
違いは、検索エンジンはこちらの質問（検索キーワード）に対して外部サイトへのリンク一覧を返してくれますが、ChatGPTはリンクではなく質問への回答内容そのものをその場で自然な言葉で返してくれる点です。
リンクをクリックするという手間が減る分ラクである一方、複数のサイトを比較して信憑性をチェックするといったことはできません。
実際、ChatGPTで調べ物をすると、事実とはまったく異なる回答をすることもあるようです。
この点は注意して使う必要があります。
ChatGPTにできないこと
インターネットという人類の英知がつまった知識ベースを持つChatGPT。
一見、万能の人工知能のように思えたので、「なにかできないことはあるの？」と本人（ChatGPT）に聞いてみました。
すると、
- 自分には感情や感覚はない
- 機械なので人間と同じレベルの受け答えはできない
- インターネットに蓄積された情報から学んだけど、インターネットそのものにはアクセスできないので、最新情報は持ち合わせていない
- 自分には意思はないし、決定することもできない
といった真摯かつ哲学的な回答が帰ってきました。
自分を機械だと認識しているんですね。
すごい・・・
ChatGPTを英語学習に使ってみた
さて、そんなChatGPTを英語学習に使ってみました。
ChatGPTは非常に英語が堪能です。
英会話の講師レベルの人がChatGPTの英語は自然だと言っているくらいです。
私はそこまで英語が上手ではないので、真偽の程はわかりませんが、素人目に見ていても、とても読みやすくて自然な英語を話してくれているように思います。
そこで、英語学習に使えるのではないかと思い、実際にアカウントを作って試してみました。
英会話をしてみる
まずはシンプルに英会話をしてみます。
Skype英会話のノリで、英語が上手な人と英語を喋っていたらいつの間にか英語が上手になるんじゃない？くらいの軽い気持ちです。
ChatGPTに次のように話しかけてみました。
Let’s talk about the earth. What do you think about the weather problem?
（地球について話しましょう。天気の問題についてどう思いますか？）
The earth’s climate is changing and causing a variety of problems, such as increasing temperatures, sea level rise, and more extreme weather events. These changes are primarily caused by human activities, such as the burning of fossil fuels and deforestation. Many scientists believe that immediate action is needed to reduce greenhouse gas emissions and slow the rate of climate change.
（地球の気候が変化して、気温上昇、海面上昇、異常気象などのさまざまな問題を引き起こしています。これらの変化は、石油や石炭の燃焼、森林破壊などの人間の活動が主に原因していると考えられています。多くの科学者たちは、温室効果ガスの排出を削減し、気候変動の速度を遅らせるためにすぐに行動を起こす必要があると考えています。）
うおぉぉ、すごい！
私の拙い質問に対して、まるで気候問題の専門家のような博学な知識を感じさせつつ、わかりやすい英語で回答してくれました。
この会話で私が勉強になったのは、以下のような点です。
- 「気候」という単語を私は拙くも weather と言いましたが、ChatGPTは climate と言い直してくれました。地球の気候問題について語りたいときは climate という単語を使えばいいことがわかりました。
- fossil fuels（化石燃料）、deforestation（森林破壊）、greenhouse gas emissions（温室効果ガスの排出削減）といった難しいけれど気候問題を語るときに重要な単語を知ることができました。
- increasing temparatures（気温上昇）と temparature という単語が可算名詞であることがわかりました。よく知っている単語を改めて辞書で確認する機会となりました。
- slow（遅らせる）という単語が動詞として使えることを知りました。今後、便利に使えそうです。
たった1つの会話からこれだけの学びがありました。
このあと、いくつもの会話を重ねてみたのですが、どの会話も単語力の強化や表現方法を磨くうえでとても勉強になりました。
英作文の添削をしてもらう
自分が書いた英作文の添削・校正をお願いすることもできます。
試しにやってみました。
Please review my sentence to improve my English: “Hello, I’m Tak. I was born in Japan. I have my blog site. I have introduced ChatGPT in my blog site.”
（英語の改善のために、私の文章を見直してください：「こんにちは、私はTakです。私は日本で生まれました。私はブログサイトを持っています。私のブログサイトでChatGPTを紹介しました。」）
“Hello, my name is Tak. I was born in Japan and I have my own blog site where I have introduced ChatGPT.”
（「こんにちは、私の名前はTakです。私は日本で生まれ、自分のブログサイトを持っています。そこで私はChatGPTを紹介しました。」）
これまたすごい！
拙い文章をいくつかつなげて修正をお願いしたところ、とても流暢に聞こえる英語に言い換えてくれました。
こんなふうに自在に英語を操れたらかっこいいなと思いました。
今回は単純な英会話と英作文の添削をお願いしてみました。
これ以外にも、ChatGPTには様々な上手な使い方があるようです。
ChatGPTを英語学習に使うときのノウハウについて、英語講師の方たちがいろいろな情報をネットに上げてくれていますので、それらも参考にしてみてください。
- あるトピックに関係する重要な英単語
- なにかを説明するときの典型的な言い回し・表現方法
- 自分の書いた英作文の添削
ChatGPTで英語学習するうえでの留意点
ChatGPTは万能の英語学習ツールというわけではなさそうです。
今回実際に試してみて、ChatGPTと英語で会話して実りある学びを得られるのは、一定レベル以上の英語力がある人に限られると思いました。
ChatGPTが使う英単語にはかなり難しいものも含まれていますし、もしかすると文法的におかしな文章が含まれているかもしれません。
とはいえ、高校レベルの英語がある程度わかる人なら、十分使いこなせると思います。
まとめ
話題のChatGPTを英語学習に使えないかと試してみました。
結論として、ChatGPTは英語学習にとても役立つと感じました。
特に、あるトピックに関する重要な英単語を学んだり、ネイティブスピーカーのような流暢な表現方法を学ぶのに適しています。
「外国人の友達がいれば、もっと英語が上達しそうだな」と思っていた方にピッタリのサービスです。
英語学習に興味のある方はぜひ使ってみてください。
ChatGPTのあまりのできの良さに、Microsoftが数十億ドルの追加出資を決定し、Googleが非常事態宣言「Code Red」を社内で出したとのことです。すごいですね！
