【レビュー】DALI OBERON 1を3ヶ月聴いた感想

DALI OBERON 1を3ヶ月聴いた感想 オーディオ

仕事部屋用にDALI OBERON 1というスピーカーを購入し、3ヶ月ほど聴いてみましたので感想を書きます。

結論としては、デスクトップオーディオに最適な小型のブックシェルフスピーカーだと思います!

この記事では、私が所有する(・所有した)他のスピーカーと比較しつつ、OBERON 1の良さをお伝えできればと思います。

とても満足しています!

DALI ダリ OBERON1 2WAYブックシェルフスピーカー 130㎜ウーハー OBERON1BA ブラックアッシュ 2台1組
OBERON1はコンパクトなブックシェルフスピーカーです。ニアフィールドリスニングでは、最高のパフォーマンスを発揮します。

OBERON 1の購入理由

OBRON 1を購入したのは、仕事部屋で使う音の良いスピーカーが欲しかったためです。

これまで仕事部屋では、20年以上前に購入したBOSE 100Jという小型スピーカーを愛用してきました。

とにかく音楽的なスピーカーで、クラシックからポップスまで、どんなジャンルでも音楽の盛り上がりをうまく伝えてくれるスピーカーでした。

ただ寄る年波には勝てなかったのか、左右で音のバランスが崩れてしまい、残念ながら廃棄処分としました。

以前購入したB&W 606は、仕事部屋の机の上に置くには大きすぎるので、もう少し小型で音の良いスピーカーを探すことにしました。

B&W, DALI, POLKの3つを比較して

今回の候補は3つありました。

  • B&W 607 S3
  • DALI OBERON 1
  • POLK Monitor XT20

購入の決め手になったのは、実際に店頭で聴いてみて、DALI OBERON 1が一番しっとりとした音がしたからです。

B&Wは解像度お化けと言ってもいいくらいキレキレの高音が魅力で、音楽を分析的に聴くには最高です。お値段的にも10万円以上と別格。一方、仕事をしながらBGM的に聴くにはリラックスできなさそう。そもそも606で十分堪能したサウンドですし、できるなら次は違うタイプのスピーカーに挑戦してみたい。

POLKはカラッとしたアメリカンサウンドで、変な癖もなくとても良い音に感じましたが、どことなく平坦な印象で、薄っぺらさが見え隠れしました。

そんななか、DALIは明らかに他とは違うサウンドで、シルキーで深みのある音がしました。これなら仕事中にBGM的に聴いても邪魔にならないし、解像度もそれなりにあるので音楽をしっかり聴きたいときにも満足できるに違いありません。お値段的には4万円とちょっと値が張りますが、お小遣いで手の出る範囲。購入を決めました。

OBERON 1の感想

DALI OBERON 1

実際にOBERON 1を3ヶ月ほど聴いてみての感想は以下のとおりです。

OBERON 1の良いところ
  • シルキーで深みのある音。これはOBERON 1を選んだ理由でもあります。キンキンするような嫌味な高音成分が全然出てきません。常に滑らか。29mmという大きなソフトドームツィーターと、13cmのウッド・ファイバーコーンドライバーの組み合わせなら、きっとこんな音が出てくるのだろうな、という想像通りの音が出てきます。モニターライクなフラットな音作りではなく、少し低音が勝っているピラミッド型の音作りです。どれだけ聴き続けても、疲れることがありません。BGM用に最強です。
  • 高い定位感と広い音場感。オーケストラを聴くと、それぞれの楽器がどこで鳴っているのかがよくわかりつつ、全体として広い空間でオーケストラが鳴っていることもよくわかります。ジャズボーカルを聴くと、ボーカルがきちっと中央に定位し、それを取り巻く伴奏のピアノやベースが空間の広がりや奥行きを感じさせます。サイズ的に超重低音は出ないので、空気のふるえのようなものまでは感じられませんが、音楽として十分に楽しめます。
  • 十分な解像感。低音から高音まできれいに分離・解像します。B&Wやモニターヘッドホンのような鬼解像度とはいきませんが、普通に音楽を楽しむうえでむしろ好ましいレベルの解像感を得られます。1万円程度のPCスピーカーしか使ったことがない方なら、間違いなく満足できます。その上にこういう世界があるということをぜひ知っていただきたいと思います。
  • 音楽的。何より大事なことです。音楽に感動できるなら、音の善し悪しは大きな問題ではない。私にそのことを教えてくれたのは、20年前のBOSEスピーカーでした。その点、OBERON 1も正真正銘の音楽を奏でてくれます。聴いていてしみじみと「いいなあ」と思えます。さらに驚きや発見もあります。ただ丸い音がするだけの特徴のないスピーカーではありません。
OBERON 1のいまいちなところ
  • 落ち着きすぎた音。高音に強調された部分がない分、熱気のようなものがやや不足して聞こえます。すべてがきれいに鳴ってしまうというか。特に弦楽器やエレキギターといった熱い成分が多い楽器に一段のツヤ、ハリが感じられると良かったと思います。もしかしたらエージングによって改善する部分かもしれません。
  • サランネット。外見はとてもおしゃれです。ただ、内部のプラスチック構造が蜂の巣のようになっており、高音をスポイルしているように感じられます。外して聴いたほうが満足が得られやすいと思います。BGM的に聴くならむしろ装着を。

なお、再生環境は、MacBook Air〜USBケーブル〜FX-AUDIO D302J++〜OBERON 1となります。

FX-AUDIO D302J++は、192KHzまでのハイレゾ入力に対応した小型デジタルアンプです。

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4畳半ほどの小さな部屋で、可動式の仕事机(FlexiSpot)の上にインシュレーターを置き、その上にスピーカーを設置しています。

開封から数週間は、低音がブーミーに感じ、高音がこもったような印象がありましたが、エージングが進むにつれてバランスが良くなってきました。

バスレフポートは全開にしてあります。

まとめ

DALI OBERON 1は、私のように仕事部屋で良い音で音楽を聴きたい人にとって最適なスピーカーだと思います。

決して聴き疲れすることのないシルキーサウンドが優しく身を包んでくれます。

しっかり聴きたいという欲求にも十分応えてくれる表現力の高さがあります。

お値段的にも4万円台で購入可能(小型デジタルアンプと組み合わせて5万円台)ですので、興味を持たれた方はぜひ一度店頭などでお聴きになってみてください。

おすすめします!

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OBERON1はコンパクトなブックシェルフスピーカーです。ニアフィールドリスニングでは、最高のパフォーマンスを発揮します。
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