【レビュー】フィジークのサドル、アリオネを1ヶ月使ってみた感想

フィジークのアリオネアクセサリ

フィジークのアリオネってどうなんだろう…

約1ヶ月前、キャニオンアルティメットのサドルをフィジークのアンタレスからアリオネに変更しました。

※アリオネを購入したときの記事↓

アンタレスに特に不満もなかったのですが、唯一、長時間ライドしたときに股擦れするのが気になっていました。

サドル交換後、雨の日が続き、ほとんど外で走ることができませんでした。

一昨日の11月3日、ようやく秋晴れになり、荒川サイクリングロードを森林公園までロングライド(110km)してきましたので、サドルのインプレを書きたいと思います。

サドル形状の違いを実感

まず、走り出してみて大きく違いを感じるのが、次の2点です。

  • サドルが細い
  • サドルが凸型

サドルが細い

アリオネはアンタレスと比べて、全体的にサドルが細く作られています。

そのせいか、走っている最中に太ももがサドルに当たりづらくなっています。

アンタレスの場合、内ももがサドルの先端部分にこすれることがよくありました。

アリオネの場合、そのようなことがほとんどありません。

そのためか、足がとても回しやすく感じられました。

くるくるくるくる足が回る感じです。

また、サドルが全体的に細長いため、サドルの前から後ろまでどこにでも座れる感じもしました。

良く言えばポジションを変えやすい、悪く言えばポジションが定まりにくいサドルだと思います。

サドルが凸型

全体的に平面的な形状をしているアンタレスと比べて、アリオネはサドルが立体的な形状をしています。

ちょうど前から見たときに、中央が高く、左右が低い、凸型の形状です。

両肩が落ちている、なで肩とでも言うのでしょうか。

このため、またがったときに、明らかに股へのサドルの食い込みが強くなり、中央部への圧迫を感じます。

また、お尻を支える部分がより細く、より凸型になっているため、椅子に座っているような安定感はほとんど感じません。

わかりやすく言えば、あれですね、三角木馬にまたがっている感じです(^^;

この感じはライド中を通じてずっと感じられました。

この食い込みが気になる人は、アリオネはまったく合わないと思います。

アリオネの良さは「スピード感」

ここまでは、乗ってみてすぐに感じたことです。

なんとなく、乗りづらそうなサドルだな〜と思われたのではないかと思います。

しかし、アリオネが真価を発揮したのは、ライドを始めてからしばらくした後でした。

前傾姿勢で圧倒的に漕ぎやすく、スピードが出る

体も温まってきた頃。

通常のブラケットポジションから体を前に倒し、TTポジションのように腕を前に投げ出して漕いでみたところ、

めちゃくちゃ漕ぎやすい\(^o^)/

明らかにこれまでよりラクにスピードを出せることに驚きました。

同じ力で漕いだときの巡航速度が2〜3km/hくらい速くなったような感じです。

理由ははっきりとわかりませんが、アリオネ特有の細く、凸型の形状が、TTポジションのような、深い前傾で、前乗りのポジションにぴったりマッチするのではないかと思います。

ホンダエアポート

写真はホンダエアポートです。

まさに秋晴れ、気持ちのいい天気でした。

空に飛行機が写っていないのはご愛嬌。

ポジション次第で、すごくラクに感じるサドル

さらに、もう1つ驚いたことがありました。

それは、ライドを始めて4時間以上経過してからなのですが、お尻の痛みやら、木馬に責められている感じ(笑)とかがなくなり、すごくラクに乗れていることに気づいたのです。

これぞ人馬一体感とでも言うのでしょうか。

自転車が体の一部になり、自分の思うとおりに動かせている感じさえしました。

股のあたりがピタッとハマった感じです。

これは、走行中にサドルの前後位置を何度か調節した結果だと思います。

自分で想定していたよりぐっと前にサドルを出すことで、ちょうど良いポジションを得られました。

実はライド中に膝に痛みが出たのですが、ポジションを前乗り気味に変更したことにより、同じライド中に膝の痛みがなくなりました。

いかにポジションが大切か、改めて思い知らされる結果となりました。

幸魂大橋

写真は夕方の幸魂大橋。

この世のものとは思えない、きれいな夕闇でした。

結論

結論としては、

アリオネはポジションがピタッと決まれば最高

なサドルだと思います\(^o^)/

ちょっと癖があるので、万人向けとは言えないかもしれません。

ただ、自分のポジションを見直すことにつながるので、試してみる価値があるサドルだと思います。

ちなみに、100km以上乗っても、股擦れはしませんでした。

良かったよかった。

アリオネに慣れるともう手放せません。

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